その膝の痛み、原因は膝じゃないかも？」理学療法士が教える本当の理由と今日からできるセルフケア
2025年08月22日
「膝が痛いから、湿布を貼る」「膝が痛いから、膝のストレッチをする」
膝の痛みがある時、私たちはつい膝そのものに原因があると考えがちです。しかし、何度もぶり返す痛みや、病院に行っても「原因不明」と言われる場合、その根本的な原因は膝以外の場所にあるかもしれません。
今回は、整体院「まほうの手」が考える、膝の痛みの意外な原因と、ご自宅でできる簡単なセルフケアについてお話しします。
膝が痛むのに、原因が膝にないのはなぜ？
想像してみてください。私たちの体は、たくさんの関節がつながり、連動して動く一つのチームです。膝関節は、股関節と足首という二つの大きな関節の間に挟まれています。
このチームの司令塔である股関節や骨盤、そして土台となる足首の動きが悪くなると、そのしわ寄せがすべて真ん中にある膝に集中してしまいます。
たとえば、
- 股関節が硬くなると…
- 歩くときに股関節が十分に動かず、そのぶん膝が無理なひねりを強いられます。
- 骨盤が歪むと…
- 体の重心が偏り、片方の膝にばかり体重がかかり、負担が大きくなります。
- 足首が硬くなると…
- 足首のクッション機能がうまく働かず、着地の衝撃がそのまま膝に伝わってしまいます。
このように、膝の痛みは結果であり、本当の原因は、離れた場所にある**「筋膜や骨格の歪み」**であることが非常に多いのです。
【今日からできる】膝への負担を減らす簡単セルフケア
膝の痛みを根本から改善するには、原因となる股関節や太ももの筋膜を整えることが重要です。ここでは、ご自宅で簡単にできるストレッチを2つご紹介します。
1. 固まった股関節を緩める「お尻伸ばしストレッチ」
やり方：
- 椅子に座り、片方の足首をもう片方の太ももに乗せます。（数字の「4」の形）
- 背筋を伸ばしたまま、ゆっくりと上半身を前に倒していきます。
- お尻のあたりが気持ちよく伸びるのを感じたら、その状態で30秒キープします。
- 反対の足も同様に行います。
2. 膝の負担を減らす「太ももの裏の筋膜リリース」
やり方：
- 床に座り、膝を軽く曲げます。
- 両手で太ももの裏の硬い部分を探し、優しくさするようにマッサージします。
- 硬さを感じる部分に手のひらを当て、ゆっくりと膝を伸ばしたり曲げたりします。
- これを30秒ほど繰り返します。
これらのストレッチは、膝そのものに負担をかけずに、膝の痛みの原因にアプローチすることができます。
まとめ：
膝の痛みは、ただの「老化」や「使いすぎ」と諦める必要はありません。痛みの根本原因である「筋膜や骨格の歪み」を整えることで、痛みのない、快適な体を取り戻すことができます。
セルフケアで少しでも楽になったと感じた方は、一度プロの手で全身のバランスを整えてみませんか？当院では、あなたの体の本当の原因を突き止め、根本からの改善を目指します。
諦めていた痛みのない生活へ、一緒に踏み出しましょう。
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