あなたの「内股」や「がに股」、実は骨のねじれが原因かも? 股関節前捻角を解説
2025年09月1日

「内股」や「がに股」は、単なる歩き方の癖だと思っていませんか?実は、その背後には**「股関節前捻角(ぜんねんかく)」**という、大腿骨のねじれが関係しているかもしれません。今回は、この前捻角がなぜ重要なのか、そしてそれが私たちの体にどう影響するのかを解説します。
股関節前捻角とは?
前捻角とは、大腿骨が水平面上でどのくらいねじれているかを示す角度のことです。
簡単に言うと、大腿骨はまっすぐではなく、上部(股関節側)が少し内側にねじれています。このねじれがあるからこそ、股関節が骨盤のくぼみ(臼蓋)にしっかりと収まり、スムーズに動くことができるのです。
- 正常な角度: 成人では、一般的に15度〜20度が正常とされています。

このねじれ具合が、あなたの歩き方や姿勢に大きく影響を与えます。
角度がずれるとどうなる? 2つのタイプ
前捻角が正常範囲から外れると、股関節の機能に問題が生じることがあります。
1. 過前捻(かぜんねん)
角度が20度より大きい状態。 大腿骨が内側にねじれすぎているため、**自然とつま先が内側を向く「内股」**になります。
- 体への影響:
- 歩き方の不安定: 膝や足が内側を向くため、転びやすくなることがあります。
- 関節への負担: 膝関節や足首にも余計なねじれが生じ、痛みや扁平足の原因になることがあります。
- 股関節の動きの制限: 脚を外側に広げる(股関節の外旋)動作がやりにくくなります。
2. 後捻(こうねん)
角度が15度より小さい状態。 大腿骨が外側にねじれすぎているため、**自然とつま先が外側を向く「がに股」**になります。
- 体への影響:
- 股関節の不安定: 股関節が十分に安定せず、深くしゃがんだりする際に痛みを感じやすくなります。
- 脱臼のリスク: 稀に、股関節が脱臼しやすくなることがあります。
自分の前捻角を知るには?
「もしかして自分は過前捻かも?」と感じた方もいるかもしれません。
前捻角を正確に測定するには、整形外科でのCTスキャンやMRIといった画像診断が必要です。これらの検査で、大腿骨のねじれを立体的に把握し、適切な診断ができます。
また、専門の理学療法士は、Craigテストという簡単な検査で、大まかな角度をチェックすることができます。
まとめ
内股やがに股は、見た目の問題だけでなく、将来的な関節の痛みや変形につながる可能性を秘めています。もし、お子さんの歩き方が気になる場合や、ご自身の股関節に違和感がある場合は、一度整形外科で専門家に相談してみることをおすすめします。
自分の体の「角度」を知ることで、より快適で健康な毎日を過ごすための第一歩になるはずです。
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