⚠️【危険な兆候】腰痛の原因は股関節かも?「股関節・脊椎連関(Hip-Spine Syndrome)」が引き起こす慢性腰痛
2025年10月13日

長引く慢性的な腰の痛みに悩まされていませんか?
「レントゲンでは異常なしと言われた」「マッサージを受けてもすぐに元に戻ってしまう」といった場合、その腰痛の真犯人は、実は股関節にあるかもしれません。
今回は、股関節の変形や機能不全が、いかにして腰の痛みを引き起こすかというメカニカルな連鎖、**「股関節・脊椎連関(Hip-Spine Syndrome)」**のメカニズムを解説します。
1. 股関節と腰椎は「一心同体」の関係にある
股関節(Hip)と脊椎(Spine、背骨)は、骨盤を介して密接に繋がっており、お互いの動きを補い合って体を支えています。この関係性を総称して**「股関節・脊椎連関」**と呼びます。
🔹 なぜ股関節の動きが重要なのか?
歩く、座る、かがむといった日常動作の際、股関節は大きな可動域で動き、体幹の安定を保つ役割を担っています。特に重要なのは、以下の2つの動きです。
- 股関節の屈曲:足を上げる、かがむ動き
- 股関節の伸展:脚を後ろに振り出す動き(歩行時)
もし、変形性股関節症や臼蓋形成不全、または股関節周囲の筋肉の硬さによって、これらの動きが制限されるとどうなるでしょうか?
体は動作を完結させるため、制限された股関節の代わりに**「腰椎(背骨の腰の部分)」や「骨盤」を過剰に動かして**、足りない動きを代償しようとします。
2. 股関節の「動きの制限」が腰痛を引き起こすメカニズム
股関節の機能不全が腰痛につながる代表的なパターンを解説します。
パターン①:かがむ時の代償(屈曲制限)
床の物を拾う、靴下を履くなど、前に深くかがむ動作が必要な時、股関節が硬いと十分な角度で曲がることができません。
- メカニズム: 本来、股関節で深く曲がるべきところを、腰椎(背骨)を丸めることで無理に補おうとします。
- 結果: 腰椎の椎間板や関節に過度な圧迫ストレスが加わり、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症のような痛みを誘発・悪化させる原因となります。
パターン②:歩く時の代償(伸展制限)
前回のブログで触れたように、股関節の伸展(後ろに蹴り出す動き)が制限されると、歩行時に体幹を前に運ぶ動きを骨盤と腰椎で行おうとします。
- メカニズム: 脚を後ろに振り出せない分、骨盤が前に倒れ(骨盤前傾)、腰椎が反りすぎる**「反り腰」**の状態が強くなります。
- 結果: 腰椎の関節(椎間関節)に慢性的な炎症や負荷がかかり、腰椎分離症・すべり症や、脊柱起立筋(背筋)の過緊張による筋・筋膜性腰痛を引き起こします。
3. 「治療の視点」を変えることが根本改善への第一歩
あなたの腰痛が「腰の治療」だけで改善しないのは、根本原因である股関節の機能不全が解消されていないためかもしれません。
単に腰の筋肉をほぐしても、股関節の動きが悪い限り、腰は常に「代償」を強いられ続け、痛みは再発してしまいます。
慢性腰痛を根本から解決するために重要なのは、以下のステップです。
✅ 治療の視点チェンジ:腰ではなく股関節を見る
- 股関節の正確な評価: 股関節の可動域(特に伸展と屈曲)や、股関節周囲のインナーマッスル(腸腰筋など)の硬さや弱さを詳細に評価します。
- 股関節の機能改善: 硬くなった筋肉を専門的な手技やストレッチで緩め、動きを制限している関節の歪みを調整します。
- 歩行・動作の修正: 正しい体の使い方、特に**「股関節を優先して使う」**動作パターンをリハビリで再学習し、腰への過剰な負担を減らします。
「腰が痛いから腰を治療する」という考えから一歩踏み出し、**「股関節の動きを改善して腰の負担をなくす」**という根本的なアプローチが必要です。
慢性的な腰痛でお悩みの方は、その痛みが股関節から来ている可能性を考え、ぜひ一度、股関節を含めた全身のバランスを診てくれる専門家にご相談ください。
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