⚠️ 股関節の「かばい歩き」が膝を壊す!つま先が外を向くと膝に起こる3つの危険な連鎖
2025年09月29日

股関節の痛みや違和感があり、「自分のつま先がなんだか外を向いているな」と感じることはありませんか?
変形性股関節症などを抱える方に非常によく見られるこの**「外旋位歩行」は、単なる歩き方の癖ではありません。実は、あなたの膝関節に深刻なねじれと負担**をかけ、膝の痛みを引き起こしたり、将来的な変形を早めたりする原因になります。
股関節の不調を補うための「かばい歩き」が、なぜ膝に悪影響を及ぼすのか、そのメカニズムと対処法を解説します。
股関節の動き不足が膝に負担をかけるメカニズム
股関節に問題がある場合、脚を後ろに振り出す**「股関節の伸展(後ろに伸ばす動き)」**が制限されます。
この動きが足りないまま無理に歩き続けようとすると、体は無意識に以下のような**「代償動作(かばい歩き)」**を行います。
- 股関節を外旋させる:痛みで制限される内旋や伸展を避けるため、股関節全体を外側にひねった(外旋位)状態で歩きます。
- 膝や足首でごまかす:股関節の動き不足を、その下にある膝や足首の不安定な動きで補おうとします。
この代償の結果、膝関節には本来かかるべきでない**「ねじれの力」や「偏った荷重」**が集中してしまうのです。
🚨 外旋位歩行が引き起こす膝の3つの二次的障害
外旋位歩行によって膝にかかる具体的な負担は以下の通りです。
1. 膝関節の「ねじれストレス」の増大
外を向いたつま先で着地・蹴り出しを行うと、股関節の動きと下腿(すね)の動きにズレが生じます。
- 構造的な問題: つま先は外を向いているのに、体は前に進もうとするため、膝関節(大腿骨と下腿骨の間)で**不自然な「ひねり」**が発生します。
- 結果: 膝は本来の蝶番(ヒンジ)運動だけでなく、無理な回旋ストレスを慢性的に受けます。これにより、膝のクッションである半月板や軟骨に負担がかかり、摩耗や損傷のリスクが高まります。

2. 膝の内側への過度な集中荷重
外旋位歩行では、体重を支える軸が崩れ、膝の内側(医学的には内側コンパートメント)に負担が集中しやすくなります。
- 荷重の偏り: つま先が外を向くことで、着地時の衝撃を膝の内側で受け止めることが多くなります。
- 結果: 膝の内側の関節軟骨に繰り返し強い圧力が加わり、将来的に**変形性膝関節症(特に内側型)**を促進する大きな原因となります。
3. 膝の過伸展(反張膝)と靭帯への負荷
股関節が十分に伸展できない分、歩行時に膝を**必要以上に伸ばしきる(過伸展/反張膝)**ことで、体を前に押し出そうとする場合があります。
- 不安定な代償: 膝をロックするように伸ばすことで、股関節の動きの悪さをカバーしようとします。
- 結果: 膝関節の後ろ側の靭帯や関節包といった安定させる組織に継続的なストレスがかかり、膝の不安定性や痛みを引き起こします。
股関節・膝・足の連鎖を断ち切るために
股関節の痛みを放置した「かばい歩き」は、やがて膝や足首まで壊してしまう負の連鎖です。「股関節が悪いから仕方ない」と諦めるのではなく、全身のバランスを整えることが重要です。
1. 専門家による評価とリハビリ
まずは、股関節の状態を適切に診断し、固まった筋肉や制限された関節の動きを改善するリハビリテーションを受けましょう。専門家のもとで、正しい歩行パターンを再学習し、股関節の伸展をスムーズにするトレーニングが必要です。
2. オーダーメイド・インソールの活用
足元からバランスを整えることも非常に有効です。
不安定な荷重を分散させ、外旋位歩行による不必要なねじれを抑制するために、足のアーチをサポートする**オーダーメイドのインソール(足底板)**の活用をおすすめします。これにより、膝の内側への集中荷重を軽減し、負担を大幅に減らすことができます。
当院では、股関節の専門的な治療はもちろん、膝や足への負担を最小限に抑えるための歩行指導やインソール療法にも力を入れています。
「膝まで痛くなってきた」と感じたら、手遅れになる前に、ぜひ一度ご相談ください。
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