【変形性股関節症】股関節の痛みは進行する?進行度とそれぞれの症状を解説
2025年09月16日
「歩き始めに股関節が痛い」「だるさが続く」…もしかして、それって変形性股関節症かもしれません。
この病気は、一度発症すると自然に治ることはなく、少しずつ進行していくのが特徴です。今回は、変形性股関節症がどのように悪化していくのか、その進行度とそれぞれの段階で現れる症状について解説します。
1. 前期:疲れやすい、だるいなどの軽微な症状
この段階では、まだレントゲンにもはっきりとした変化は現れません。股関節の骨の形にわずかな異常があるだけで、軟骨はまだすり減っていない状態です。
この時期に多い症状
- 長時間歩くと股関節の周りがだるく感じる。
- いつもより疲れやすい。
- ほとんど痛みがないか、あってもすぐにおさまる。
「最近疲れやすいな…」と感じる程度なので、見逃されがちです。
2. 初期:動き始めに「イタッ」と感じる
軟骨のすり減りが少しずつ始まります。レントゲンでも、関節の隙間がわずかに狭くなったり、骨が硬くなったりといった変化が見られることがあります。
この時期に多い症状
- 立ち上がったり、歩き始めたりするときに、股関節の付け根に痛みを感じる(始動時痛)。
- 歩いているうちに痛みが落ち着くことが多い。
この「始動時痛」が、変形性股関節症の代表的なサインです。痛みは一時的だからと放っておくと、次の段階に進んでしまう可能性があります。
3. 進行期:日常生活に支障が出始める
軟骨のすり減りがさらに進み、関節の隙間がはっきりと狭くなります。骨には「トゲ(骨棘)」ができたり、「穴(骨嚢胞)」が開いたりするなど、関節の変形が進みます。
この時期に多い症状
- 歩くときだけでなく、休んでいるときにも痛みが続く。
- 靴下を履く、足の爪を切る、しゃがむといった動作が辛くなる。
- 痛みで足を引きずってしまう(跛行)。
この段階では、趣味や仕事、家事など、日常生活の様々な場面で不便を感じることが増えてきます。
4. 末期:激しい痛みが続き、動かすのが困難に
軟骨がほぼなくなり、骨と骨が直接こすれ合うようになります。関節の変形も非常に大きく、レントゲンでも一目でわかる状態です。
この時期に多い症状
- 何もしなくても激しい痛みが続く(安静時痛)。
- 夜中に痛みで目が覚めてしまう(夜間痛)。
- 関節がほとんど動かせなくなり、脚の長さにも差が出てくる。
末期になると、痛みや動きの制限が非常に大きくなるため、日常生活を送ること自体が困難になるケースも少なくありません。
進行のスピードは人それぞれ
変形性股関節症の進行速度には個人差があり、数年かけてゆっくり進む人もいれば、数ヶ月で悪化する人もいます。一度すり減った軟骨は残念ながら元には戻りません。
だからこそ、「あれ、おかしいな?」と感じたときに、早期に医療機関を受診することが非常に大切です。
もし、ご自身の症状がどの段階に当てはまるか気になったら、まずは整形外科を受診して医師に相談してみましょう。適切な治療を早く始めることが、症状の進行を遅らせ、快適な毎日を維持するための第一歩です。
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