脊柱管狭窄症を悪化させる生活習慣や仕事について、さらに詳しく解説します。
2025年09月15日

悪化を招く「仕事」と「生活習慣」
脊柱管狭窄症は、**「同じ姿勢を長時間続けること」と「腰に大きな負担をかけること」**が症状の悪化に直結します。
1. 長時間同じ姿勢を続ける仕事
- デスクワーク(座り仕事)
- 「座る」という姿勢は、実は立っている時よりも椎間板(背骨のクッション)にかかる圧力が1.4〜1.8倍も大きいと言われています。
- 長時間猫背で座り続けると、背骨のS字カーブが失われ、脊柱管が前後に押しつぶされるような状態になります。
- これが慢性的に続くと、脊柱管の変形が進み、神経への圧迫が増していきます。
- 立ち仕事
- 美容師、販売員、調理師など、長時間立ちっぱなしの仕事も注意が必要です。
- 重力によって常に腰椎に負担がかかり、特に反り腰になりやすい人は脊柱管が狭くなり、痛みやしびれが出やすくなります。
- 電車通勤などで立っている時間が長い人も同様です。
2. 腰に大きな負担をかける仕事
- 重労働
- 建設作業員、介護職、運送業など、重いものを持ち運ぶことが多い仕事は、腰に大きな負担がかかります。
- 物を持ち上げる際に、膝を使わず腰を曲げて持ち上げると、腰椎への負担はさらに増大し、脊柱管狭窄症の進行を早めてしまいます。
- 体をひねる動作が多い仕事
- ゴルフや野球などのスポーツもそうですが、体をひねる動作が多い仕事も要注意です。
- 腰をひねる動きは、椎間板や椎間関節に大きなストレスをかけるため、症状を悪化させる要因となります。
悪化を招く「生活習慣」
仕事だけでなく、日常生活の中にも脊柱管狭窄症を悪化させる落とし穴があります。
- 反り腰
- 肥満でお腹が出ている人、ハイヒールをよく履く人、あるいは「姿勢を良くしよう」と意識しすぎることで、腰を強く反らせてしまうことがあります。
- この「反り腰」の姿勢は、脊柱管を後ろ側から狭めてしまい、神経への圧迫を強くします。特に立っている時や歩いている時に症状が出やすい人は、反り腰が原因となっていることが多いです。
- 運動不足
- 腰や腹筋の筋力が低下すると、背骨をしっかりと支えられなくなり、不安定になります。
- 不安定になった背骨は、周囲の組織に余計な負担をかけ、脊柱管の変形を招きやすくなります。
- 逆に、無理な自己流の運動(特に腰を強く反らすような運動)も症状を悪化させるため、適切な運動を選ぶことが重要です。
- 長時間の運転
- デスクワークと同様に、長時間同じ姿勢で座り続ける運転も腰に負担をかけます。
- 特に振動は腰に伝わりやすいため、クッションなどを利用して負担を軽減することが大切です。
- 喫煙
- 喫煙は血管を収縮させ、血行を悪くします。これにより、背骨の組織や神経に十分な栄養が行き届かなくなり、変性を早める原因になると言われています。
これらの生活習慣や仕事は、脊柱管狭窄症の直接的な原因となるだけでなく、症状を悪化・進行させる大きな要因です。
ご自身の生活や仕事の中に心当たりはありませんか?
「このままではいけない」と思ったら、まずは専門家にご相談ください。当院では、あなたの生活習慣や仕事内容を考慮した上で、根本的な原因にアプローチする施術とアドバイスを提供します。
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